在学生の声

何気なく聞く「音」にも付加価値を。
そのためにもっと研究を深めたい。

情報科学部 システム工学科 4年
山際 納月
広島県立三次高等学校出身

高校生の時に、この大学の出前講義で「サウンドデザイン」という分野を知り、「音」が人にもたらす影響について興味を持ちました。プログラミングなどの知識はなく、入学後初めて取り組みましたが、3年次には基板のはんだ付けからコントローラーの製作、制御プログラムの構築まで、すべて自分で行って「自走式ロボット」を製作。ロボットが動き始めた瞬間はとても感動的でした。インターンシップで自動車業界の企業を訪れた際には、車のエンジン音が運転手に与える影響について学び、「音」は「もの」の付加価値を高めることができる存在であることを知りました。将来は「音」によって付加価値を高める製品開発に携わりたいと考えています。サークル活動では、楽器の演奏をしていた経験を生かし軽音楽部に入部。部長として分野の異なる個性的な3学部の学生をまとめる苦労もありましたが、自分の成長につながる貴重な経験となりました。

プログラミングだけじゃない。
幅広く学ぶことで見えた新しい道。

情報科学部 知能工学科 3年
大道 博文
広島県立五日市高等学校出身

ゲームプログラマーになるため、専門学校への進学を考えていました。高校の先生から「まずは情報科学について幅広く学んでみてはどうか。ゲームプログラマーになるのはそれからでも遅くない」と助言を受け大学進学を決めました。入学後「人工知能」について学ぶ中で、プログラミングだけでなく、コンピュータが自動的に分析し学習するシステム「ディープラーニング」について興味を持つようになりました。この大学でさまざまな分野に触れながら学びを深めることで、ゲームの世界以外にも将来の進路として新しい選択肢を得ることができています。大学では自分が興味のあるものには自発的に取り組んでいくことが大切です。今は人工知能とVR( Virtual Reality : バーチャルリアリティ)を組み合わせたシステムの開発を考えています。面白い世界が開けるのではないかと期待しています。夢や目標を大事にすること。それは、自分が行き詰まったときに、進む道を示してくれるはずです。

試行錯誤の繰り返し。
乗り越えてきたからこそ自分の自信に。

大学院 情報科学研究科
(博士前期課程)情報工学専攻 2年

久保田 直弥
広島県立祇園北高等学校出身

情報工学の魅力は、現代社会で重要な存在であるコンピュータを、構築する基盤の部分から学べることです。普段は人目につきにくい部分ですが、「システムが成立するためには基盤が不可欠である」というところにやりがいを感じています。学生だけでプロジェクトを立ち上げ、基盤から実際に動くシステムを制作した「自主プロジェクト演習」は強く印象に残っています。2人1組で協力して進行しましたが、細かい設定部分で意見の食い違いがあるなど、制作工程は試行錯誤の繰り返しでした。しっかり話し合いを行い問題点を共有し、作業を積み重ねていくことで改善していきました。学会にも積極的に参加しています。国際会議「SASIMI2016」は英語で発表を行うため緊張の連続でしたが、他大学や企業の方と関わりを持つことができ有意義な経験になりました。大学での経験は、すべて自分の自信につながっています。今は、11月の国際会議参加に向けてさらに学びを深めています。

医療現場で本当に求められているシステムや機器を開発したい。

情報科学部 医用情報科学科 4年
神原 真貴
広島県立海田高等学校出身

広島県内の4つの大学が連携して実施する「臨床情報医工学プログラム」に参加しています。このプログラムは大学間の交流が多く行われ、合同合宿では「災害時の医療」という課題に対して班単位で機器の立案・製作を行いました。私の班では「災害時の救急医療」というテーマを立て、一般の人でも簡単に利用できるトリアージシステム(負傷者を重症度や緊急度などによって分類し治療や搬送の優先順位を決めるシステム)の機器を提案しました。また、実習で医療機関を訪れた際には、手術室など最新の医療施設や機器について学びました。医療の現場を実際に見て触れることで、医師から本当に必要とされるシステムや機器の設計・開発に携わりたいと強く感じるようになりました。これから入学する皆さんは、今は将来どんな分野に進むのか迷っていても大丈夫です。医用情報科学科で3年次後期に行われる「研究室体験」などを通して、きっと自分に合った将来の進路を見つけることができます。